民法とはどんな法律? 刑法との違いは?

民法という法律について見ていきます。

民法とは?

民法とは、日本国内の様々なものに対するあらゆる決まりが定められたものです。たとえば私たちの住む場所には必ず「住所」というものが存在しますが、その住所に関する決まり事であったり、また「法人」と呼ばれるものに対する取り扱いなどが書かれています。

ただし、民法自体はかなりざっくりとしたところもあるため、足りないところはさらに別の法律(商法や労働法)を作ってそこで細かく規定されている場合もあります。

刑法との違いは

刑法は発生した事件に対して警察がこれは問題だと判断すると警察が犯人に対して「この人は悪い人である」としてその人を裁判にかけますが(刑事裁判)、民法の場合は一般人どうして何かお互いの意見や利権などがぶつかって、なおかつ当事者同士でどうしても折り合いをつけることが難しいときに裁判になります。こちらは民事裁判となります。

国が作った民法に照らし合わせて対立した両者が法廷で争い、最終的に裁判官がその判断を下すことになります。

たとえば、以下のようなケースが考えられます。

  • 土地の所有権をめぐって家族内で対立してそれが一向に収まらない
  • 遺産相続において、遺族たちがもめてそれが一向に収まらない
  • お金の貸し借りをしていたが、借りた側が屁理屈をつけて一向に返さないので困っている

これはあくまで一例ですが、民法で決められていることは多岐にわたります。条文の数も刑法が264条なのに対し、民法はなんと1044条もの項目があるのです(ただし、削除されている項目もあるので数は正確ではありません。多いことに変わりはありませんが・・・)。商法や労働法なんかも合わせるとその数はさらに多くなるでしょう。

一つの事象に対して刑事裁判と民事裁判が両方起こることもある

刑法がベースとなる刑事裁判と民法(とそれを補う法律)がベースとなる民事裁判が同時に起こるケースももちろんあります。

考えられるケースとしては、以下のようなものがあります。

ある日、車を運転していたAという人が、歩行者Bと接触し、交通事故が発生した。すぐに警察が駆けつけて、Aという人に尋ねてみると、酒のにおいがしたので警察が調べたところ、Aは飲酒運転をしていたことが判明したため、警察はすぐさまAを逮捕した。一方の歩行者Bは命こそ落とさなかったものの、事故によって長期の入院をせざるを得ない状況になった。

この場合、Aはまず飲酒運転の罪で警察によって刑事訴訟を受け、刑事裁判にかけられることになります。これは飲酒運転を行ったという時点でどうすることもできない流れとなっています。

一方で、歩行者Bは身体に大きなダメージを負っています。事故の落ち度がBに全くなかったとしても、身体を治すための治療費や病院の入院費等はかかってくるでしょう。

ここら辺りのお金の問題は保険で何とかなるにしても、単純に歩行者BやBの家族が負った精神的苦痛というものは小さくありません。こうして、BがAに対して「慰謝料」を請求するために民事訴訟を起こす・・・という流れになるでしょう(慰謝料請求に関しては民法で規定されている項目です)。

上記は架空の例ですが、このようにして刑事裁判と民事裁判が同時に行われることはあり得ます。ただし、刑事裁判と民事裁判は原因が同じであったとしても全く別個のものとして裁判は進められます。

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