民法の中身を見てみる 第2編「物権」前編

民法の中身について、今回は第2編の「物権」を見ていきます。

物権の概要

私たちがどれだけの物権力を持っているのかが決められている内容となっています。物権という名称になっていますが、ここで決められていることは必ずしも目に見えるものとは限りません。それでは物権の中身を見ていきます。

物権 第1章~第5章

第1章 総則(第175条~第179条)

物権に関する大元の考え方が書かれています。第175条においては物権は勝手に創設することができないという制限を加えています。これは個々人が好き勝手に物権を作り出すと混乱のもとになるからです。

他にも大まかな定めがありますが、抽象的すぎるのでここでは説明しません。

第2章 占有権(第180条~第205条)

占有権とは、主に「手元にある物を独占的に使用できる権利」のことを言います。

第1節で占有権の「発生」、第2節で「効力」、第3節で「消滅」とまとめられています。どういうときに占有権が発生し、その効力はどれくらいあるのか、そして何が起きると占有権は消滅するのかということが細かく書かれています。

第3章 所有権(第206条~第264条)

所有権とは、「物の所有者」のことを言います。

土地や建物を扱うときは占有権よりもこちらの方が重要になってきます。マンションなどの集合住宅などで重要となる共有の項目もここで細かく決められています。

占有権と所有権は似ているような感じもしますが、違うものです。詳しくはこちらの記事で説明しています。

第4章 地上権(第265条~第269条)

地上権とは、他人の土地を使うことができる権利です。土地の所有権を持つ人から何らかの契約を結ぶことによって地上権を取得することにより、地上権を持った人はその土地を自由に扱うことができます。

もちろん、所有権ほどの権利が認められているわけではないため、土地自体をどうこうすることはできないのですが、好きな建物を建てたりすることは可能です。

第5章 永小作権(第270条~第279条)

永小作権とは、小作料を払って他人の土地で農業や牧畜をすることができる権利です。地上権とは違い、必ず小作料というものを払う必要があります。

一昔前の自作人と小作人のような制度が今も存在しているのです。しかし、時代の流れとともにこの制度が利用されることはほとんどなくなり、現在においては法律として存在しているだけになってしまっているのが現状といえるでしょう。

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