保釈と釈放ってどう違う?

保釈と釈放という二つの言葉について、法律の目線から見てみたいと思います。

保釈(ほしゃく)とは

まずは「ほしゃく」について説明します。

保釈とは、勾留されている人がお金などを検察に預ける代わりに一時的に拘留されている場所から外に出ることができることを言います。

勾留はされる側にとっては非常に自由を失われ、大きな苦痛を受けることから保釈に関する内容が刑事訴訟法の第88条~第94条に明記されています。

そして、検察は保釈を求めてきた本人や弁護士、親族に対して犯人が・・・

  • 1年以上の罪を犯している
  • 過去に10年以上の懲役または禁錮刑を受けている
  • たびたび3年以上の懲役または禁錮刑を受けている
  • 保釈後に証拠隠滅を図ろうとしている
  • 被害者に対して危害を加えようとしている
  • 名前や住所ががわからない

この6つの内容を満たさない場合、検察は原則保釈を認めなければならないとしています。

検察がこの犯人は保釈してはならない理由を並べたとしても、裁判所が不当であるとした場合も同じです。たとえ本人や関係者からの保釈請求がなかったとしても裁判所が職権で保釈を認めることができます(ただし、裁判所が好き勝手にできるわけではなく、検察官の意見を聞く必要があります)。

保釈金

保釈する場合は、犯人側の人が保障金を定めなければいけません。これが一般的に言われている保釈金のことです。保釈金の金額は本人の経済的な部分など個々の事案によってさまざまであり、一概に保釈するための保釈金はこれぐらい必要である・・・ということは言えません。

(一般的に事件が凶悪であるほど、またお金を持っている人ほど保釈金の額は高くなるようです。)

この保釈金は基本的に没収されることはありませんが、犯人が逃亡しようとしたり、証拠隠滅をかかろうとした場合は別で、預けられた保釈金の一部またはすべてを没収されることになります。

釈放(しゃくほう)とは

では、次に「しゃくほう」についてです。

釈放とは、逮捕された人がどうも100%犯人とは言い切れなく、警察や検察から解放されることを言います。あくまで疑いをかけられたまま外に解放される保釈とは違い、こちらは「あなたは犯人ではない」というお墨付きを得て外に出るものであると考えられます。

釈放されるタイミングは2つのパターンがあり、まずは警察に逮捕されたけど検察に送致されなかった場合、次に検察で取り調べを受けたが、検察はどうもこの人が犯人だと言い切れずに不起訴となるパターンがあります。

(ちなみに、広義には裁判で無罪判決を受けた場合や、刑を満了して出所することも釈放と言います)

まとめ

保釈と釈放の違いをざっくりというと・・・

  • 保釈:お金を渡すことを条件に自由になること。疑いは残ったまま
  • 釈放:疑いが晴れて自由になること。

こんな感じだと思います。

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