正当防衛の範囲はどこまでなのか?

正当防衛についてまとめていきます。

正当防衛とは?

まず、最初に正当防衛について説明します。

正当防衛とは、簡単に言うと「何かの緊急事態が発生したためにやむを得ず自分の身を守るために取る行動」を指すと考えられます。

取った行動がたとえ違法行為であったとしても、それは他人に危害を加えるためではなく自分の身を守ることを1番に考えた行動であるため、罪に問われない(わるいことではない)という考えです。

正当防衛に関しては刑法では第36条、民法では第720条にそれぞれ記述があり、刑事民事問わず重要なものと言えるでしょう。

刑法における正当防衛

刑法第36条には正当防衛に関する項目が規定されています。

  1. 急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。
  2. 防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

引用:刑法第36条 – Wikibooks

しかし、この書き方は非常にあいまいであり、具体的にこれが正当防衛だという決まりはありません。「急迫不正の侵害」とはどういう状況なのか? 守ったものは「自己又は他人の権利」なのか? その行動は本当に「やむを得ずにした行為」なのか?

裁判において正当防衛が認められるかどうかは、このあたりが重要な部分となってきます。

正当防衛判例

とはいえ、何が正当防衛で何が正当防衛でないのかということは法律に細かく明記されているわけではないので、正当防衛に関する議論はたびたび起こり、そして実際に正当防衛によって被害を受けたという事例が起きた時に、その行動が正当防衛に当たるのかどうかは最終的に裁判官の判断によってゆだねられることになります。

以下に、正当防衛と認められた裁判、そして認められなかった裁判の判例を並べてみました。どれも詳しく説明すると長くなるため個別の記事にして紹介しています。

正当防衛が全面的に認められた判例

正当防衛が一部認められた判例

正当防衛が認められなかった判例

正当防衛かどうかは結論は出せない。個々の事件は最終的に裁判所が決める

架空の事例を例に挙げてこれは正当防衛かどうかを議論することは大事なことだとは思いますが、架空であったとしてもその内容によって意見はバラバラに分かれると思います。なので、議論をしても結局すっきりとした結論を出すことは無理だといえるでしょう(もちろん、議論自体が無駄だというわけではありません)。

そして、実際に何か事件が発生したときに被告人のとった行動が正当防衛であるかどうかが争われることもあると考えられますが、このときに初めてこの事件に限って裁判官が黒か白かを判断するのです。

そして、極めて微妙な事件だった場合は控訴や上告によってさらに上位の裁判所でその判断が下される可能性も十分に考えられるといえるでしょう。

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