民法の中身を見てみる 第3編「債権」 中編

前編の続きです。物件と同じく債権も中身が濃いので中編です。

第2章 契約(第521条~第696条)

両者の間で契約・・・つまり約束事を結ぶときの決まりです。第1章の総則と同様に重要な部分となっています。今回もその中で身近だと思われるものをピックアップしていきます。

契約の成立

契約は基本的に「申込み」と「承諾」という段階を経て成立します。

申込みとは「契約を結びたい」ということを知らせることであり、承諾とは申し込みに対して「契約を結びます」ということを知らせることです。契約の成立は基本的に「承諾」がされた時点で効力を発生するのが原則としています(民法第97条より)。

ただし、第526条で例外的に郵送などで遠方に対して契約を通知するときは「申込み」の段階で効力を発生するとしています。

契約の効力

契約の効力について書かれています。

例えば、「両者のうち片方が約束を拒んだ場合、もう片方はその約束を拒むことができる(533条)」「両者のうち片方の約束が事故等により守れなくなったときは、もう片方は約束を守る必要はない(534条)」などがあります。

また、契約によって物を渡したが、それが不良品だった場合にはどちらに責任が発生するのかということも決められています。

契約の種類

民法では契約の種類に関して典型的なものを13個決めています。詳しくは個別の記事でまとめてあります。

第3章 事務管理

事務管理とこれまた難しい単語が使われていますが、ざっくりいうと「助け合い」に関してまとめた内容となっています。

ある日、家が隣同士の瑚太郎と小鳥という人物がいた。
小鳥は家族と一緒に旅行に出かけていて小鳥の家には誰もいなかった。
そして、しばらくして小鳥の家に勝手に侵入しようとしていた不審人物を瑚太郎は見かけた。
瑚太郎「このままじゃ小鳥の家が危ない!」
そう考えた瑚太郎は小鳥の家に入って不審人物を追い払った。部屋が不審人物によって物色されていたので、瑚太郎はこれをきれいに片づけて小鳥の家を後にした

事務管理が成立するには「頼まれていないけれど」「他人のために」行動したことであることが条件です

上記の話の場合、瑚太郎は小鳥から家を守ってほしいと「頼まれてはいません」。しかし、瑚太郎は目の前の状況を見て小鳥の家がひどいことになると考えたので「小鳥のために」不審人物を追い払い、家を守ったので、事務管理が成立していると考えることができます。

事務管理だと認められたらどうなる?

まずは、事務管理のためにやむを得ず行った行為に対しての罪がなくなります。上記の場合だと瑚太郎は小鳥の家に勝手に入っていますが、この行為に対する違法性はなくなります。

そして、事務管理をする人にはそれを最後まできっちりとやり遂げる必要があるという義務も与えられます。要するに、助けるなら最後まできちんとやりましょうということです。

また、今回の例では犯人を追い払って部屋を元に戻しただけなので瑚太郎に費用は発生していませんが、もし事務管理をするにあたって何らかの費用が発生した場合はそれを請求することも可能です。

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