民法の中身を見てみる 第3編「債権」 後編

債権の後編です。物の受け渡しを間違ってしまった時の決まりが中心です

第4章 不当利得(第703条~第708条)

千夜「コーヒーとランチおいしかったわ」(所持金5,000円)
チノ「1,020円になります」
千夜「5,000円でいいかしら?」
チノ「はい・・・3,980円のお釣りになります」

1週間後・・・千夜「紅茶とディナーおいしかったわ」
シャロ「1,500円になります」
千夜「えーと・・・あら、1万円札なんてあったかしら?」(財布には12,980円)
シャロ「はやくしてよ」
千夜「ごめんなさい、10,000円でいいかしら?」

上の話は千夜という人物が2つの店で食事をする話です。

最初千夜は5,000円を持っています。前半のやり取りではチノは千円札を3枚お釣りとして渡したつもりでしたが、どうやら誤って一万円札を渡してしまったようです。チノがミスをしたことによって千夜は9,000円もの不当利得を得てしまったのです。

このままではチノが不当に損をしていますので、チノは千夜に対して不当利得を返還してもらう権利を得て、千夜からお金を返してもらうことができるのです。

もしもお金が無かったら?

上の例では千夜はディナーのお金を払っても不当利得分のお金を返済することはできますが、もし何かに使ってしまってお金がないときはどうなるのでしょうか?

このばあい、もしそのお金が不当利得だと知らずに使った場合は残りのお金を返すだけで済みますが、もし不当利得だと知っていて使い込んだ場合、たとえお金が無くても相手に対して不当利得の金額に利息をプラスしてお金を返さなければいけません。

第5章 不法行為(第709条~第724条)

不法行為は主に一般不法行為と特殊の不法行為の2つに分かれています。

一般不法行為

相手から危害を加えられ、何らかの損失を負ったときに相手に損害賠償を請求することができる決まりです。

しかし、この法律において一番厄介なのは「加害者は悪意を持って危害を加えたのかどうか」というところです。もし加害者が悪意ではなく過失だった場合は基本的に損害賠償を請求することはできないのです。

特殊な不法行為

ただ、何でもかんでも過失であれば責任はないというわけではありません。以下の5つに関してはたとえ過失であったとしても責任を問われることになります。

  • 自分の子供がいたずらをして大きな損害を出した(責任無能力者の監督責任)
  • 自分が社長を務める会社の従業員が問題を起こして損害を出した(使用者責任)
  • 自分が所有するビルの看板が落下してけが人が出た(工作物責任)
  • 散歩をさせていた犬が他人にかみついてけがをした(動物占有者の責任)
  • 共同で何かをやらかして損害が出た時(共同不法行為)

債権

債権について見てきました。事務管理あたりからは債権のイメージから離れているような感じもしますが、どれも相手に対してお金などを請求することができる権利が発生することから債権であると言えます。

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