未成年の犯罪は前科がつく?

成人が犯罪を起こして裁判で刑を言い渡されると前科がつきますが、少年法によって保護されている未成年が犯罪を犯した場合はどうでしょうか?

有罪を言い渡されるのが前科とするならば

何を持って「前科がつく」という法的な決まりはありませんが、もし有罪判決を言い渡されることが前科がつくとするならば、結論から言うと未成年であっても14歳以上であれば裁判で有罪が言い渡されて前科がつく可能性はあるといえます。逆に言えば、13歳以下に関しては刑事責任能力がなく刑事裁判にかけることができないため、前科はつかないとも言えます。

少年院に入った記録は前科になる?

先も言いましたが、前科には明確な定義がないため究極的な話、少年院=前科かどうかは受け手側の問題と言えるでしょう。また、その人が過去に少年院に入っていたかどうかを一般の人が知ることは難しいといえます。

ただし、事件を起こした人と同じクラスであったなど、同じ学校の人間であればなんとなくわかってしまう・・・ことはあるかもしれませんね。

検察や裁判所にはその人が少年院に入った記録が残りますが、これは成人の犯罪と同様個人を特定できるようなものは開示されていなかったり、閲覧できる人がかなり限られているのでやはり一般の人が知ろうと思って知れるものではないと考えられます。

ちなみに、法的な部分だけでいうと、何らかの制限がかかってくるのは刑事罰を言い渡されることが条件となっている場合が多いので、少年院に入ったというだけでは一部の権利を失うなどの制限を受けることは考えにくいことから、前科はつかないと考えることもできます。

未成年に前科がつく可能性が出てくるパターン

しかし、未成年でも前科がつくパターンが存在します。それは先も言った通り、刑事裁判にかけられて有罪判決を言い渡された時です。

刑事裁判は成人が犯罪を犯した時と同じ条件で裁判を行うことであり、少年が刑事裁判にかけられるということは相当重い罪を犯した時であると考えられるため、もしここで有罪になって刑事罰を言い渡された場合、法的に見ても「前科がついた」と考えることができます。

少年の犯罪は刑事罰が成人と比べて軽減される決まりがありますが、それでも懲役が言い渡された時点で成人と同じく一部の権利を失うことになります・・・

が、少年法第60条には例外規定が設けられており、刑の執行が終わった人や執行猶予中の人に関しては過去に刑罰を言い渡されたことがそもそもなかったことになるとしています。簡単に言えば「前科が消える」といった感じでしょうか?

そのため、何かの権利を得るために「過去5年以内に禁錮刑以上の刑罰を言い渡された人はアウト」みたいな条件があったとしても、少年が禁錮3年の刑を満了した直後の場合は先の第60条の適用によってそもそも過去に刑は言い渡されていないと判断されてこの条件には引っかからないということになると考えられます(もちろん、検察や裁判所に記録は残っています)。

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