民法の中身を見てみる 第4編「親族」前編

民法の親族の項目には日本の家族制度などの決まりがあります。

親族の概要

日本における「家族」について決められた法律です。どこからどこまでが家族なのか、結婚、離婚、子供に関する内容などがまとめられています。

第1章 総則(第725条~第730条)

家族についての基本的な部分についてまとめた部分です。家族は基本的に助け合わなければならないとしています。

「家族」の範囲

家族の範囲となるのは「6親等内の血族(自分の親や子供。養子縁組も血族とする)」「配偶者」「3親等内の姻族(配偶者の親や兄弟姉妹)」とされています。

6親等や3親等というのは自分から見て何番目のつながりなのかというものを示しています。たとえば父や母は1親等、祖父母は2親等、父の兄は自分(0)→父(1)→祖父母(2)→父の兄(3)とたどり、3親等となります。

関係の終了

離婚や離縁についてもここに書かれており、婚姻関係は離婚によるものか、相手が死亡している場合は残った方が離婚宣言をした場合によっても終了し、養子縁組は離縁によってその親族関係が終了するとしています。

第2章 婚姻(第731条~第771条)

婚姻関係についての決まりがまとめられています。

第1節 婚姻の成立

いわゆる「結婚」についてのルールが決められています。いくつかピックアップしてみると・・・

  • 結婚できる年齢は男性が18歳以上、女性が16歳以上である(第731条)
  • 重婚は禁止(第732条)
  • 女性は離婚した後、100日以上経過しなければ再婚することはできない(第733条:例外あり)
  • 近親婚は禁止(具体的には、直系血族と3頭身以内の傍系血族との結婚が禁止されている。第734条)
  • 未成年が結婚するときは父母の同意が必要である(第737条)
  • 結婚は婚姻届の提出を持って法的な効力を持つ(第739条)

といった具合です。また、結婚のやり方が両者の同意ではないものであったり、上記の禁止事項に触れていたりすると無効になったり、また取り消されたりすることもあります。

第2節 婚姻の効力

結婚の状態が続いている間にどのような効力があるかが書かれています。これもいくつかピックアップすると・・・

  • 妻は夫の苗字を名乗る(第750条)
  • 夫婦はお互いに助け合わなければならない(第752条)
  • 未成年が結婚したときは、成人したものとする(753条)

などがあります。苗字に関しては夫婦別姓を求める声も挙がっており、支持が広まればここが改正されるかもしれません。

第3節 夫婦財産制

夫婦間で重要なものなのが「お金の扱いはどうするのか」という問題です。そのルールはここに定められています。

  • 夫婦は、結婚から生じる費用をお互いに負担する(お金をはじめ、家事や育児なども含めてお互いに負担していくということです。第760条)
  • 夫婦のどちらかが結んだ契約などは、もう一方もその責任を負う(第761条)
  • 結婚前にそれぞれが持っていた資産はそのままであり、結婚後に手に入れた資産はどちらの物かはっきりしない場合、共有物として扱う(第762条)

基本的にはこのようなルールとなります。ただし、第755条によると結婚する前にお互いに夫婦財産契約を結んで独自のルールを決めた時はそれが優先されることになり、その契約は結婚中は変えることはできません(契約の中に変える方法を決めている場合はこの限りではありませんが)。

とはいえ、登記も必要なこんなくそめんどくさい契約を結んで結婚をしている人はほぼ存在しないのが現状となっています。夫婦財産契約を結ばなかった場合は上記の内容が適用されることになります(法定財産制)。

第4節 離婚

婚姻の最後の節は離婚の内容が書かれています。

関連記事:離婚における「調停」と「裁判」の違いについて

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