7月13日、刑法の一部が新しくなりました

刑法を改正する案は以前から審議されていましたが、国会を通過して正式に刑法が改正されました。具体的にはどこが変わったのでしょうか?

性犯罪の罰則が強化された

刑法にはいろいろな罰則が書かれていますが、その中で改正されたのは第22章のわいせつ、姦淫及び重婚の罪に当たる部分が改正されました。改正に至った理由として法務省には以下のような理由が書かれています。

近年における性犯罪の実情等に鑑み、事案の実態に即した対処をするため、強姦罪の構成要件及び法定刑かんを改めて強制性交等罪とするとともに、監護者わいせつ罪及び監護者性交等罪を新設するなどの処罰規定の整備を行い、あわせて、強姦罪等を親告罪とする規定を削除する必要がある。これが、この法律案を提出する理由である

引用:刑法の一部を改正する法律案 – 法務省

簡単に言えば、現在の性犯罪の罰則は時代にそぐわなくなってきているので、現代になじむように罰則を変えたということです。

変更された部分

変更された部分の主な箇所を挙げていきます。

罪名・罪が成立する内容の変更

第177条の「強姦罪」は「強制性交等罪」、第178条の2の「集団強姦等」は「準強制性交等罪」にそれぞれ変わります。また、第22章の名前になっている「わいせつ、姦淫及び重婚の罪」という名前も、姦淫という名前が強制性交等というものに変わります。

今まで使われていた強姦や姦淫といった文言は消していく方向のようです。

また、内容も変更され、今までは強制わいせつ罪でしか取り締まれなったような行為も強制性交等の罪に当たるとされるため、より厳罰化されたといえるでしょう。

被害者の男女の区別がなくなる

今までの強姦罪等は被害者が女性でないと強姦罪には当たらないとされてきましたが、これからは被害者の性別の区別はなくなります。

法定刑の下限の引き上げ

今までの強姦罪等は罰則の下限が懲役3年でしたが、今回の改正によって5年に引き上げられました。致死に至った場合の罰則の下限も5年から6年に引き上げられています。

親告罪の撤廃

今までの性犯罪は被害者が告訴をしないと警察は罪を問うことができませんでしたが、親告罪が撤廃されたため、これからは被害者の告訴のあるなしにかかわらず警察は事件を取り締まることができるようになります。

新たな法律の新設

「監護者わいせつ罪」「監護者性交等罪」という2つの法律が新たに新設されます。内容を簡単に説明すると、たとえば親子関係にある2名がいて、監護者の立場となる親が子に対してわいせつ行為をした場合にこちらの罪が問われることになると考えられます。

ただし、法定刑の重さは強制わいせつや強制性交等と同じとなるようです。

罰則の強化で性犯罪の問題は改善するか?

今回は第22章に関する部分の内容を取り上げていますが、性犯罪に当たる部分は他の章や法律でも若干書かれている部分があり、今回はそこの内容も変わっています。

どちらにせよ、今回の刑法改正によって性犯罪に対する罪はさらに重くなったといえるでしょう。そしてこの改正によって今後性犯罪が減少していくのかどうかを見守っていく必要があるといえるでしょう。

※なお、今回正式に法改正が行われましたので、他の記事の内容も調べながら順次新しいものに差し替えていきます。

※今回の改正は性犯罪に関する部分が中心ですが、地味に誘拐の罪の親告罪の要件も変わってたりします。

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